昔話の浦島太郎と言えば、あまりに有名ですよね。
日本人で浦島太郎のお話を知らない人の方が少ないと思います。
そんな有名な昔話の浦島太郎ですが、じつは結末に対して疑問を持っている人も少なくありません。
浦島太郎はなぜ最後にお爺さんにならなければいけなかったのか、そもそも恩返しではなかったのか・・。
そんな疑問です。

言われてみればたしかにちょっと変だよね

亀を助けたのに、損したみたいな・・・
このような浦島太郎のお話に関する、疑問点について考えてみました。
個人的な考察ですが、興味のある方はぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
浦島太郎のあらすじ
浦島太郎という漁師がある日浜辺を歩いていると、砂浜で子供たちが亀をいじめていました。
「可哀そうなことをする・・」と太郎は亀を助けます。
海に戻っていこうとする亀は、助けてくれたお礼に海の中にある竜宮城へ招待するから背中に乗ってくれと言います。
太郎は促されるがままに背中に乗り、竜宮城に行きました。
竜宮城では、乙姫さまという美しい女性が出迎えてくれました。
「亀を助けてくれてありがとうございます。お礼をしたいので、どうぞ楽しんでください。」
豪華なごちそうや踊りなどでもてなされ、すっかり楽しんだ太郎ですが、そろそろ自分の村に帰らなければ・・と乙姫さまに伝えます。
乙姫さまは帰り際に、太郎に玉手箱を手渡します。
「この玉手箱は絶対に開けないでください。約束ですよ」と言われて、また亀に乗って浜に戻りました。
浦島太郎は、乙姫さまとの約束を守れずに、玉手箱を開けてしまいます。
すると煙がもくもくと出て、あっという間に老人になってしまいました。
というのが浦島太郎の簡単なあらすじです。
浦島太郎の不可解なところ
浦島太郎のお話の中で、一番不可解な部分が、乙姫さまに渡された玉手箱です。
なぜ竜宮城から戻る時に玉手箱を渡したのでしょう。
その理由を調べてみると、玉手箱の中は竜宮城で過ごした時間の凝縮だと考えられます。
つまり、竜宮城の時間と流れと、浦島太郎が生きている世界の時間の流れは違うわけです。
じつは、浦島太郎のお話には語られていない部分があるのです。
浦島太郎は亀の恩返しで招待されたのに、最後に老人になるなんてやはり変ですよね。
しかしそれには理由があるのです。
浦島太郎が竜宮城で過ごしたのは、数か月~数年と色んな説があります。
ただ、語られていないのが時間軸のことです。
竜宮城の時間の流れが数倍も早いのであれば、亀は命の恩人を罠にハメたことになってしまいます。
それでは浦島太郎は気の毒です。
そこが浦島太郎の結末に人々が納得できない理由ではないでしょうか。
玉手箱の秘密
乙姫さまが手渡した玉手箱の中には、浦島太郎が竜宮城の「ときの間」で過ごした時間が凝縮されていました。
竜宮城で浦島太郎をもてなして、すぐに元の世界に帰すつもりだった乙姫さまたち。
しかし浦島太郎は「ときの間」の夢のような楽しさがやめられなくなってしまうのです。
竜宮城の中にある「ときの間」は、浦島太郎が生きる世界の何倍もの速さで時間が流れます。
乙姫さまたちが心配しても、太郎は「ときの間」での遊びをやめられなくなってしまうのです。
しばらくして、やっと我に返って自分の村に帰えることにしたのですが、その時にはすでに100年ほどの時間が過ぎていました。
乙姫さまは竜宮城の「ときの間」の時間軸のズレを玉手箱に入れて、浦島太郎に「絶対に開けてはいけませんよ」と伝えて手渡したというわけです。
つまり、太郎が玉手箱さえ開けなければ、若い体のままだったのです。
しかし自分が生きていた時代とはまるで違うので、別世界で生きることになるので、結果としはどちらもツラいですよね。
浦島太郎の話が伝えること
浦島太郎のお話が伝えることには、母親の存在がカギになります。
じつは太郎は母親と二人暮らしでした。
亀を助けて竜宮城へ招待されるまでは、とくに悪い点はありません。
しかし、年老いた母親と二人暮らしなのに、竜宮城があまりにも楽しくて、母親の存在を忘れてしまったのです。
散々と遊んで、母親のことを思い出して慌てて帰ろうとしたのです。
時間軸が違うことを知らなかったので、太郎に落ち度があるわけではないのですが、母親のことを大切に思っている息子としてはどうでしょう。
そもそも、亀が竜宮城へ招待したとしても断るべきだったのではないでしょうか。
自分の身に何か起これば、母親はひとりぼっちになってしまいます。
安易に亀の誘いに乗るべきではなかったと思うのです。
それに、竜宮城がどれほど楽しいところだったとしても、母親のことを忘れなければすぐに戻ろうとしたはずですよね。
ところが、夢のような竜宮城の楽しさに我を忘れ、時を忘れ、母親のことも忘れてしまったのです。
それが老人になってしまう結末になったのではないでしょうか。
まとめ
亀を助けた心やさしい浦島太郎ですが、そんなやさしい人でも、自分がコントロールできなくなるような状況になることもあるわけです。
どこに連れて行かれるのかわからないのに、簡単に誘いに乗るのも危険ですよね。
浦島太郎のお話には、色んな教訓が込められているのでした。

