「ロバと老夫婦」のお話が伝えていることとは!

童話の人

「ロバと老夫婦」というお話を聞いたことがありますか?

じつはこのお話は「ロバを売りに行く親子」という昔話が元ネタになっています。

親子から老夫婦に変化して、結末が変わりましたが、伝えようとしていることも変わってしまったのでしょうか。

「ロバと老夫婦」と「ロバを売りに行く親子」という話のそれぞれのポイントを考えて、何を伝えようとしているのか考えてみましょう。

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「ロバと老夫婦」のあらすじ

峠道をロバを連れた老夫婦が歩いていました。

その様子を見た人が「なぜロバに乗らないのだ」といぶかし気な顔をします。

老夫婦はそれを聞き、ロバの背中にお婆さんを乗せて歩き出しました。

するとその様子を見た人が「お爺さんだけを歩かせるなんて、ひどいお婆さんだ」と言ったのです。

それを聞いてお婆さんはロバから降り、お爺さんがロバの背中に乗りました。

またしばらくするとその様子を見た人が「自分だけロバに乗ってラクするなんてひどいお爺さんだ」と言うのです。

そこで老夫婦は二人でロバの背中に乗りました。

その様子を見た別の人はこう言います。

「二人でロバに乗るなんて、かわいそうなことを。さぞ重いだろうに」と。

老夫婦はロバから降りて、ロバを担いで歩き出しましたが、それを見た人たちは大笑いをしたのです。

「ロバを売りに行く親子」の結末

「ロバと老夫婦」の元ネタと言われる「ロバを売りに行く親子」は、途中までほとんど同じあらすじです。

違うのは結末だけ。

ロバを担いで橋を渡った時に、ロバが暴れて川に落ちて死んでしまったのです。

売りに行くつもりのロバを、途中で死なせてしまうという結末は悲しくもありますし、なぜそうなってしまったのか考えさせられます。

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2つの話が伝えようとしていること

「ロバと老夫婦」「ロバを売りに行く親子」の2つのお話が伝えることを考えてみると、2つあると思います。

人は無責任に批判する

この2つのお話からまずわかることは、他人は無責任に批判するものだということです。

ロバを連れていても、2人のうちどちらかが乗っても、2人とも乗っても、ロバを担いても批判されるのです。

つまり、何をしても必ず批判する人がいるので、それを全て聞いていては何もできなくなってしまうのです。

人の批判や意見を聞き入れた結果、失敗したとしても批判した人が責任を取ってくれるわけではありません。

無責任な立場にいる人の批判を真に受ける必要はない!ということを伝えているのです。

批判が気になる人

世の中には、他人の批判を全て聞いてしまい、それをいつまでも気にしてしまう人がいます。

批判されたことを気にし過ぎてしまうと、それはストレスになりますし、自信を失ってしまいます。

前項のように、他人は無責任に批判的な意見を言うものなので、それを全て聞く必要はなく、程々に聞き流すことも大切なのです。

まとめ

批判的な意見を自分の成長の糧として、前向きに受け入れようとする人もいますよね。

そういう人でも、無責任な意見まですべて広い集めているとキリがありません。

自分のためになる意見、自分を成長させるために必要な批判を選んで取り入れることが必要なのでしょう。

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